日本のエネルギー・
電力の供給量割合
日本の電力における火力発電への依存度は、2011年の東日本大震災以降急速に伸びています。経済産業省エネルギー庁「エネルギー白書2018」によれば、2009年当時61.7%だった火力発電の割合は、2016年には83.8%を占めるようになりました。この急速な火力発電依存の背景には、ご存知の通り原子力発電所の稼働停止があります。
火力発電の基本原理
火力発電の基本的なしくみは、燃料を燃やして燃焼で得られた熱エネルギーからボイラーで水蒸気を発生させ、その蒸気の力で蒸気タービンを回転させて電気エネルギーを取り出します。やかんでお湯を沸かす場合、やかんの口が小さければ小さいほど、湯気が勢いよく飛び出します。この「湯気の力(=圧力)」を使って風車を回すイメージです。
火力発電の基本構造
蒸気タービンで使用した蒸気は、復水器で冷却して水に戻し、再びボイラーへ送るという動きをくり返します。日本の火力発電所では、ほとんどが海水を冷却水として利用しているため、冷却水が復水器冷却管内を通り、蒸気とは直接接触しない表面復水器を使用しています。そのため火力発電所は海に近い場所に設置されているのです。
火力発電は、燃料の量を変えることで発電量を調整できるので、季節や時間帯によって変動する電力消費に柔軟に対応可能です。
鈴木工業は日本の電力を支える火力発電所の心臓部とも言えるボイラーを造っています。
光ある暮らしを守るため、誇りと責任を持って、今後も事業に邁進していきたいと思っております。